妄想の原因は?

4月1

過日、友人とおしゃべりしていてふしぎな話を聞き気になっているのですが、解明のメドがたっていません。
その友人は、有料老人ホームのデイサービスで看護師をしています。デイサービスは定員30人ほどで、看護師は彼女ひとりだそうです。
あるおばあちゃまは、毎日会う人たちの顔は知っているのですが名前は言えません。でも、看護師である私の友人の名前は言えて、おばあちゃまの中ではその友人は元同僚だったということになっているようです。その妄想の筋書きはいつも違わず、同じように話すそうです。内容を変えることなく、誰にでも実際にあったことのように話すのだそうです。どこでどう出来上がった話なのか誰にもわからないのですが、知らない人は信じてしまうようなしっかりした話しぶりなのだそうです。ちゃんと考えれば年齢の点で計算が合わない話なので、何かの妄想だということはわかります。
△△のときはいつも一緒に××をしたんだよね。その時こんな話をしたね。あの時は××だったね。などと、全く疑う余地もないほど、はっきりしっかりした筋書きなのです。
友人は、そうだったね。楽しかったね。と答えているそうです。その時のおばあちゃまの笑顔が幸せそうで、なんとも嬉しくもあるのだそうです。
聞いていた私もなんとなく嬉しくなって、それでいいんだよね。と言ってしまいました。無責任だなんて言わないでください。
そのおばあちゃまの不思議は、他にもあります。施設の直ぐ隣は川だと思っているそうで、他の利用者さんがそれを聞いて「違う」と言って、その場の空気がゴチャゴチャになることがあり、誰も傷つけないで話を収める手段が、看護師の話技(?=手技)に必要なことなのだと聞き、友人と笑いあったのでした。
デイサービスはいろいろな人が利用しているのですが、境遇も考え方もそれぞれ大きく違っています。普通に考えると重要なことをさほど重要と考えていなかったり、どうでも良いような些細なことが重要視されて話題になることも多いそうです。
デイサービスは、利用者の人生の履歴書を示しているようなものということを知りました。

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